とうとうこの日が来てしまった。
鳥山先生があまりに唐突に、旅立たれてしまったのだ。
ドラゴンボールがあったなら、神龍がいて願いを叶えてくれるなら…
先生をいま一度この世に、私たちのもとに元気な姿で呼び戻してはくれないものかと、私を含めそう思った方々は多いのだろう。
Dr.スランプは当時小学生だった私がお小遣いを貯めて単行本を買っていたくらいで。
私にとっては初めて触れた少年誌作品だったのかな…
ドラゴンボールも高校2年くらいまでは週刊誌で読んでいたし(登校途中に駅の売店で買ったり買えなかったり)。
そしてやはり私にとってはドラゴンクエストのキャラやモンスターたちの印象が強い。スライムやミミック(人食い箱)、爆弾岩にくさった死体…ゲーム世界の中で人類を脅かす恐ろしい存在であるモンスターたちだが、現実世界に生きる私達にとってさえ彼らの(それこそ一度見たら忘れられないくらいの)インパクトの強さは絶大だ。
もちろんキャラだけでなく、ドラゴンクエスト10ではキャライメージ画に(堀井先生の指示なく鳥山先生のインスピレーションで)描き添えられた脇役が本編に実装されたとも言われるカメさま(ストーリーの鍵を握る生き物)やドルボード(小型の乗り物)類などの細かいものにも鳥山先生の息吹が宿り、ゲームの世界の中でその存在をさりげなく主張してくるのだ。
以前すぎやま先生が旅立たれたとき、(すぎやま先生は現役とはいえだいぶお年を召していらしたので)訃報を聞いたときはまあ神様に召されても仕方ないと幾らかの諦めもあったのだけど…
鳥山先生が召されるのはさすがに早すぎる、と悲しく、諦められない気持ちというのが正直なところ。
そしてドラクエの両翼を担ってきた先生方を見送ることになって残されてしまった堀井先生の悲しみは如何ばかりか…
ドラゴンボールの悟空役の野沢雅子さんも突然の悲報にコメントできない程悲しみに打ちひしがれておられるのだそうで…
あまりにも悲しく、またこの世の無常というものを突き付けられた一日でありました。